第15回ホノルル・フェスティバル (2009年)

第15回ホノルル・フェスティバル (2009年)

ホノルル地元ボランティアの皆さんの手によっておおむた大蛇山が目を覚ます

2009年3月13日(金)朝のハワイ・コンベンションセンター。ホノルルの福岡県人会の方々を中心にボランティアの方10名ほどが集まって、ホノルル・フェスティバルのハイライトの一つであるホノルル大蛇山の頭の部分の組み立てが行われました。

また、ちょうどその日は、地元オアフ島の小・中・高校の生徒達を招いての教育プログラム(エデュケーショナル・スクール・ツアー)が行われた日。大きな大蛇山の頭を前に子供達は興味深げに説明を聞いていました。

大蛇の頭部分は全て竹と紙で作られています。本場福岡県の大牟田では、本来、お祭りが終わると厄除けのため頭の部分は全て燃やすなどして壊してしまうとのことですが、ホノルルでは、ホノルル・フェスティバルの開催までホノルル空港にほど近いサンドアイランドにある倉庫の中で眠っています。年に一度倉庫から出てきて、ワイキキで火を噴き大暴れをするのです。
この日の夕方には大牟田から大蛇山の組み立てのプロたちがやってきて、組み立ての最終チェックを行うとのことでした。以前は、大牟田の方が来て全て組み立てていたそうですが、今年から頭の部分は、福岡県人会の方を中心に地元ローカルのみで組み立てを行いました。大蛇山の組み立て方からはじまり、大牟田の伝統が着々とハワイに住む人々に伝わっているようです。

Daijayama is resurrected by the Honolulu volunteers.

ホノルルの人たちの手で大蛇がよみがえります。

The head is put together with care, one piece at a time

慎重にひとつずつつけていきます。

地元ボランティアを交えてのパレードのための練習は真剣そのもの

daija_prc013月14日(土)の午後、コンベンションセンター内のとある場所。太鼓の音が聞こえてきました。そこでは、翌日のパレードに備えて、日本の大牟田大蛇山の方が、地元ホノルルの参加ボランティアの人に太鼓や半鐘のたたき方を教えていました。そこには言葉の壁は全く感じられず、大牟田の方が丁寧に教え、それを真剣なまなざしで聞き、理解しようとしている姿がありました。大牟田からやって来た子供達が数人いましたが、小さな子供といえどもホノルルの人たちにとっては大先生。お手本となって練習に参加してくれました。
大蛇山で忘れてはならないのが「女神輿(おんなみこし)」。大蛇山祭りは、元は男達のお祭りで、女性は山車(だし)にも乗れず、触ることも許されなかったとのこと。そこで、山車のまわりで踊り、「女神輿」として祭りを盛り上げる重要な役割をしたのが女性たちなのです。ホノルルでも女神輿がホノルル大蛇山を盛り立てます。威勢のいい掛け声と共に扇子を翻し踊るその様は、まさに男達の操る山車を応援するかのように控えめながらも力強く、雅びで存在感のあるものでした。

A harmonious atmosphere at the practice session.

練習の合間に見せる和やかかな雰囲気。

Omuta folks are pleasantly surprised at the rhythmical talent of the volunteers.

なかなかのリズム感に大牟田の人も感心していました。

Beating the taiko powerfully so as not to lose to the huge Daija.

大きな太鼓に負けないように力を込めて叩きます。

The spirit of Matsuri is passed on to the children from a young age.

こうやって小さい頃から祭りの魂が受け継がれていくのですね。

大掛かりな山車の組み立ては実に繊細

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ホノルル・フェスティバル最終日、3月15日(日)の朝。フェスティバルの最後を飾るグランドパレードの会場となるワイキキのカラカウア通りに程近い場所で、大蛇山の山車の組み立てが行われていました。
今年は福岡から約20名ほどの方が実際にホノルルを訪れ、ホノルルの福岡県人会の方や大蛇山のボランティアの方と一緒に大蛇山の山車の組み立てからパレードの参加までを行いました。
組み立ての工程で難しいのは、組み立てた後の微調整で、少しでも部品と部品の間にすき間やズレがあると、きれいな形ができないということでした。少しずつ部品を押したり、引いたり、叩いたりしながら、すき間をはめ込む細かい作業が行われていました。

大蛇の頭と大きな山車に、道行く人たちは足を止め、興味深そうに見入っていました。

Parts are laid out before the dashi is built.

組み立てられる前のパーツ

The dashi is built little by little. Gradually you can see the form.

徐々に山車の形になってきました。

Each part is fitted into the other parts.

一本一本丁寧に組んでいきます。

This is a joint effort between the people of Omuta and Honolulu.

大牟田の人とホノルルの人が力を合わせて作り上げます。

フェスティバルのグランドパレードのフィナーレはやっぱり大蛇山!

パレードの最後を飾るのはホノルル大蛇山。今年は、チビッコ大蛇山というホノルル大蛇山より小さなサイズの子供大蛇も一緒に登場です。
大蛇山は総重量2トンを超える巨大な山車。遠くの方からかすかに聞こえてくる半鐘の音がだんだんと大きく近づくにしたがって、心が揺さぶられるかのようにワクワクドキドキしてきます。
明るく光る花火の火。勇壮な大蛇が火を吹き煙を撒き散らしながら近づいてくるその姿が見えると、観客の方々から盛大な歓声が湧き起こり、パレードも最高潮に達しました。
巨大なその出で立ちは、まさにホノルルの夜を暴れる大蛇そのもの。観客の皆さんも圧倒され、子供たちは口をぽっかりあけ、驚きを隠せない様子でした。

そして、大蛇山の火が静かに消えると共に第15回ホノルル・フェスティバルもフィナーレを迎えたのでした。
また来年までしばしのお別れです。

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Members of Honolulu Daijayama and Omuta Daijayama.

ホノルル大蛇山と大牟田の皆さん

Chibikko Daijayama and Honolulu Daijayama volunteers.

チビッコ大蛇山とホノルルの大蛇山ボランティアの皆さん

VOICE
福岡の伝統を皆様に紹介することができ、また大牟田市の振興に繋がれば素晴らしいと思っています。
daija_isayama福岡県人会元代表 イサヤマ コウイチさん
ハワイ州と福岡県は1982年に姉妹州関係を結びました。かつて多くの炭鉱で栄えた町、大牟田市より、大蛇山祭りで使用する山車をハワイで披露するご提案を頂き、これが実現しました。福岡の伝統を皆様に紹介することができ、また大牟田市の振興に繋がれば素晴らしいと思っています。
今後も毎年参加させて頂きます。
VOICE
もうこの祭りに参加しない年は考えられません。
daija_thomasホノルル大蛇山ボランティア トーマスさん
ホノルル大蛇山の山車は、福岡県大牟田市の方々がハワイへ持って来てくださったものです。大牟田の方々の指導の下でハワイ福岡県人会の皆さんを中心に大蛇山を組み立てるのですが、なにしろ総重量2トンを超える大きな物で、大変大掛かりな作業になります。完成した山車は、重厚、かつ荘厳で感動しました。
組み立てには4時間以上かかりますが、皆で力を合わせて行う作業とパレードの参加は素晴らしい経験になります。 機会があって、大蛇山が初めてホノルル・フェスティバルに参加した年に私もパレードに参加させて頂けることになりました。
それまで日本の祭りについて全く知識も体験もありませんでしたが、初めてのパレード参加でアドレナリン全開!のような興奮を覚え、それ以来、毎年ボランティアで参加しています。daija_thomas2パレードの時は、カラカウア通り沿道の何千人もの観客の皆さんを前に、正直とても緊張します。でも、その緊張感はすぐにどこかへ消え去り、言い表せない興奮、“祭りフィーバー”とでも言いましょうか、皆が興奮の坩堝(るつぼ)と化します。沿道の子供達の大きく見開いた目、満面の笑顔が見え、湧き上がる観客の皆さんの歓声、そしてワイキキの夜空に向かって大蛇から吹き出す花火が更に興奮を高めます。

普段は仕事をしていますが、ホノルル・フェスティバルの時期は大蛇山に専念できるよう仕事のスケジュールを調整します。もうこの祭りに参加しない年は考えられません。もう来年のパレードが今から楽しみです。

VOICE
「フェスティバルの一員なんだ!」という特別な気持ちを毎年、肌で感じています。
daija_ainaホノルル大蛇山ボランティア ゲーレン アイナさん
3年前からボランティアの一員として、ホノルル大蛇山のお手伝いをしています。毎年楽しみにしているイベントのひとつで、もちろん来年もすることになっています。太鼓の音、大蛇の組み立て、花火、そして大蛇がワイキキの大通りを行進するのを見るのが大好きです。そして、「フェスティバルの一員なんだ!」という特別な気持ちを毎年、肌で感じています。
VOICE
お祭りは見るのも楽しいですが、やはり、参加するのが一番の醍醐味です。
daija_yoshidaホノルル大蛇山ボランティア(大牟田から参加) 吉田さん
今まで大蛇山を見たことない方も、ある方も、違う形でホノルル大蛇山を見ていただきたいです。見てわかるように、私たちメンバーは心からこのフェスティバルを楽しんでいます。お祭りは見るのも楽しいですが、やはり、参加するのが一番の醍醐味です。ですので、ぜひ参加してください。

ホノルル・フェスティバルでは、ホノルル大蛇山のボランティアを募集しています。
興味のある方は、お問合せフォーム よりお問合せ下さい。


ホノルル・フェスティバルでは、
大蛇山のような日本の素晴らしいお祭りの参加をお待ちしています。
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