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下町育ちの吉田照子さん(ホノルルフェスティバル広報担当)へインタビュー 懐かしい思い出のひとつは、隣町の柴又までの道のりを祖母を歩いて行ったことです。 柴又に行くのは本当に大好きでした。柴又には帝釈天があり、参道にはたくさんのお店や食堂があるんです。丁度、浅草の浅草寺と仲見世のような感じの、でも、もっと小型版で家庭的な感じなんです。私はお店で売っている美味しいものを食べるのがとても楽しみだったのです。 ちょっとした割烹ではうなぎや鯉、近郊の江戸川で採れた川魚などを出していましたが、柴又はむしろ草団子、みたらし団子、葛餅などの素朴で昔風の甘いもので有名でした。飾り気のない素朴な下町式のサービスでこの界隈はいつも賑わっていました。 柴又帝釈天はまるで毎日が縁日のようだと子供心に思ったものです。 下町と山の手では同じ東京人でも大分違いがあると思います。 一番の違いは、言ってみれば、境界線の無い下町式と程よい距離を置いた山の手式だと思います。 寅さんシリーズの映画で下町の世界を垣間見ることが出来ると思いますが、隣近所の人たちとの境というものがとてもゆるいのです。そしてとても密に繋がっています。誰もが助け合い、 噂し合い、プライバシーの侵害というところもありますが、悲しみも喜びを分かち合います。 祖母から柴又帝釈天は猿をお祀りしているので庚申(猿) の日に縁日が開かれると教えて貰いました。 つまりは他の神社仏閣にもそれぞれの縁日があるということです。縁日の日にお参りに行けばご利益は倍になるのだそうです。 縁日の歴史的宗教的背景のことはよく知りませんし、縁日もお祭も私の目には同じです。縁日だろうがお祭だろうが、 チャンスがある毎に行くのがとても楽しみでした。 屋台が沢山出て、焼きそばとかカキ氷などの食べ物、いろんなゲームやお面やおもちゃを売ります。 私のお気に入りは水飴と綿菓子、金魚すくいも大好きでした。 浴衣を着せて貰って友達や家族と盆踊りの輪に加わるのです。とても楽しくてわくわくするものでした。 はい、その通りだと思います。 寅さんは怪しげながらも下町の親善大使です。寅さん映画のシリーズが完結してから、柴又の人気も下降し始めました。柴又に人気があろうがなかろうが、私にとっては東京の中で一番愛着のある場所のひと つとして心の中に生きています。 |
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