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2008




 
フェスティバルの歴史



第14回ホノルルフェスティバル (2008年)
開催場所:ハワイ・コンベンション・センター

第5回日米友好セミナー
初の日系アメリカ市民:ジョセフ・ヒコ、日米友好の幕開け


今年で第5回目を迎えた日米友好セミナーは、3月15日(土)に「ジョセフ ヒコ」をその題材として取り上げ、ハワイコンベンションセンターで開催されました。
あまり馴染みの無い名前かもしれませんが、ヒコは今から百五十年前、幕末の時代に米国籍を取得した始めての日本人でした。

同時代に日本近海で漂流し米国の捕鯨船に助けられたジョン万次郎は十年後に日本に帰国し、幕府に登用され、その後も米国との関係の重要性を日本側から願い続けた人でしたが、ヒコはボルチモアで洗礼を受け、米国籍を取得し、帰国後も横浜の米国大使館で勤務をする事になります。
漂流から数奇な運命を歩み、その後、日米両国間の狭間で活躍をした二人ですが、彼らの人生後半の活躍は好対照であったと云えるでしょう。

左から
ハワイ大学日本研究センター副所長 Dr.ゲイ・ミチコ・サツマ
ブルック船長の子孫 Dr. ジョージ・マーサー・ブルック
船員牧師デーモン牧師の子孫 ドワイト・デーモン氏

今回のセミナーには、ヒコの生い立ちに関する研究者や縁の人の子孫が集まり、初期の日米関係を彼の人生を通じて垣間見る機会を得ました。

その中でも、バージニア州レキシントン在住のブルック博士の参加が目を引きました。彼はヒコを乗船させ日本に送り届けた米国海軍船長の曾孫にあたります。ブルック船長は米国に帰る際、勝海舟、福澤諭吉、ジョン万次郎も乗船しサンフランシスコまで航海した咸臨丸を事実上操舵した人としても知られる人物でした。


ジョセフ・ヒコ・ソサエティー会長
Dr.サムエル・N・ムカイダ
太平洋の真ん中に位置するハワイです。それ故、日米間の絆には欠かせない歴史が数多く残っている場所でもあります。
来年もハワイならではの日米友好セミナーを開催すべく準備をしたいと思います。

セミナー開催にあたっては、在ホノルル日本国総領事館、ハワイ日米協会、ハワイ ジョセフ ヒコ協会の多大な協力を頂いた事もご紹介しておきます。
ホノルルフェスティバル財団
事務局長 浅沼正和


ジョセフ・ヒコ展示と紙芝居

ハワイ・コンベンション・センター1階の一角では、ジョセフ・ヒコの展示が行われていました。
何枚ものパネルが並べられた会場の中で、カピオラニ・コミュニティー・カレッジ(KCC)の学生たちが、ジョセフ・ヒコの一生についての紙芝居をしていました。その紙芝居は一枚一枚手作りで、子供から大人までよくわかる内容のとてもわかりやすいものでした。

カピオラニ・コミュニティー・カレッジ(KCC)のリンダ・フジカワ先生は、「学生たちが授業の一環として学んだことを他の人々に伝えるということはとても重要なこと。生徒たちが得たものを応用して、他の人たちにシェアすることが彼らや彼女たちの自信につながるよい経験になる。」とおっしゃっていました。

ハワイ・ジョセフ・ヒコ協会の方々は、カピオラニ・コミュニティー・カレッジ(KCC)の学生たちが、ジョセフ・ヒコのストーリーをやさしくかみくだいて紙芝居にしてくれて、本当に分りやすく子供たちに披露してくれたと大変喜んでいました。
この紙芝居は、今後もジョセフ・ヒコのストーリーを語る場で活用されることでしょう。

学生の皆さんも子供たちに教えることに喜びを感じ、楽しんでいるようでした。


jジョセフヒコの展示
説明をじっくり読む観客の皆さん


KCCの生徒たちが1枚1枚描いた
ジョセフヒコについての紙芝居

KCCの学生に感謝の言葉を気持ちを述べる
ジョセフ・ヒコ協会の方


カピオラニ・コミュニティー・カレッジ学生
サトウ・レイさんより


今回のホノルルフェスティバルを通してジョセフ・ヒコという、日本では耳にしたことのないある一人の男性について学びました。学校で学んだ情報を日本の文化の一つである「紙芝居」という形で発表することにしました。
今では日本にいても紙芝居を間近で見ることはないので、私たちは「紙芝居がどんなものであるのか」から調べなくてはなりませんでした。

そして、ジョセフ・ヒコの一生を子供たちにわかりやすく説明するため、ポイントを掻い摘んで、イメージで1枚1枚手で絵を描きました。

幼くして両親をなくし、義父との航海中に嵐に遭い難破し、2ヶ月も太平洋を漂流した彼の人生は、アメリカの船に助けられることにより、大きく変化します。アメリカの地で日本人として初めて大統領に会い、教育を受け、アメリカ国民となったジョセフ・ヒコ。

日本を離れて海外で勉強する私たちにとって、彼の存在は原点でもあります。知らない場所で知らない人々に囲まれ、どれだけ彼が苦労し努力をしたかを考えると、身が引き締まるような思いがしました。彼を知ることにより大きな勇気と希望を得た素晴らしい機会でした。

見てくださった人達にも、紙芝居という「絵がスライドするのを眺め、話を聞く」という日本の文化に触れながら、日本人が誇るべきジョセフ・ヒコについて知ってもらえて、とてもよい展示になったのではないかと思います。



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