日本とハワイの交流は1868年(明治元年)5月に最初の日本人(元年者)149人の渡航に始まり、1885年(明治18年)の日本ハワイ両政府間の契約による移民(官約移民)以来、100年以上の長い歴史を積み重ね、現在の四世、五世の人々にまで受け継がれています。

そして今や、ハワイの人口の5分の1を日系人が占め、また、年間150万人近くの日本人がハワイを訪れるといった、政治的にも経済的にも不可分の緊密な関係を築いています。

こうした歴史的な経緯において、日本とハワイ双方の人々が旅行を通じて相互往来するだけでなく、お互いの歴史と文化をさらに深く知り、心と心つなぐ草の根レベルでの真の交流を広げる事が求められてきたと思います。

そこで、日本各地のお祭りをはじめ文化・芸能並びに武道・スポーツ、手芸などの様々な交流を通じて日本とハワイの交流を更に深めるため、ホノルル フェスティバル委員会を組織し、1995年3月に第1回ホノルル フェスティバルを開催しました。

 

以来、「ホノルル フェスティバル」を通じて、ハワイの方々には日本の様々な文化に接する機会となり、日本からの皆さまにはハワイの国際色豊かな多民族社会の文化に接する機会となっています。更に、世界各国からハワイへ訪れる多くの来訪者の方にとっても、このフェスティバルを通じて日本とハワイ、更に太平洋地域の文化にふれていただける場となっています。

今では、毎年3月に開催される恒例行事として定着し、環太平洋の文化交流促進事業としてハワイにおける最大の文化交流イベントにまで発展しました。

ホノルル フェスティバルは、テーマを「パシフィック・ハーモニー」“愛と信頼” とし、その目的を「異民族の文化交流によって平和的な生き方を模索する」こととしています。これからも引き続き、民族や世代をこえた交流の輪を広げ、日本とハワイ、ひいては環太平洋諸国との親善の輪をより大きく幾重にも作り、世界平和に少しでも貢献したいと思っています。

教育と文化交流を深める場

ホノルル フェスティバルでは、マウイ島の高校生達を対象に「マウイ御輿デザインコンテスト」を毎年行なっています。

高校生達が御輿をデザインし、選ばれたデザインの御輿が実際に作られ、ホノルル フェスティバル開催期間中、ハワイ・コンベンションセンターに展示されます。そして、その御輿をデザインした生徒達は、ホノルルに招かれ、最終日のグランド・パレードで御輿を担いで披露します。

また、オアフ島内の学校を対象にホノルル フェスティバルの舞台裏を見学するスクールツアーも行っています。これはオアフ島の子供達にとって、このフェスティバル通して様々な文化と触れ合える素晴らしい機会となっています。フェスティバルに出演するアーティストやパフォーマー達と実際に会って交流を深めます。


ホノルルフェスティバル財団について
1995年に始まったホノルルフェスティバルは、非営利のホノルルフェスティバル財団が毎年3月に開催するハワイ最大級の文化交流イベントです。ホノルル市・ハワイ州政府観光局・JTB・JAL・地元企業などの支援により運営されています。また2019年3月には25周年を迎え様々なイベントが企画されています。

【概略と歴史】
1995年3月、第1回開催。当初、日本航空/JTBにより日本の祭りをハワイに紹介するコンセプトで開催されたが、イベントの名称は「ホノルルフェスティバル」として発足した。以降、継続に向け財団設立への動きに発展した。

【ホノルルフェスティバル財団】

  • Public Non-Profit Organization として2000年10月に設立。
  • 設立の趣旨:To promote cultural understanding, economic cooperation and racial harmony between and among the people of the Asia-Pacific region, especially those of Hawaii and Japan

【地元への貢献と効果】
見学のみではなくボランティア参加者と教育・交流プログラムを通じ、若い世代に異文化体験の機会を提供し、ひいては将来の日本とアジアへの旅行者ポテンシャル作りにも貢献。地元への経済効果/税収増:州、市郡、商工会議所等から財団への好評価を享受。米本土からの旅行者誘致にも貢献。

【国際化とローカル参加の促進】

  • 継続参加に向けての場面作り:国際的雰囲気の中での交流場面作り。
  • 環太平洋地域への展開:太平洋の中心に位置するハワイの地理的条件の最大限利用。
  • ハワイでの多様なコミュニティー(中国、フィリピン、韓国、沖縄、等)からの参加促進。
  • 各国総領事館の協力を享受する事により、地元各国コミュニティーへの浸透が可能となり、今後の地域間交流ビジネスへの参入を可能にする。

101055-HNF-Logoロゴとテーマについて

太平洋上に浮かぶ太陽、鳥、ダイアモンドヘッドのシルエット、椰子の木、稲穂が描かれたホノルル フェスティバルの ロゴ・マークは、ハワイとアジア太平洋地域に住む人々の文化交流を表現するものです。

 

~ウェルカムメッセージ~