3月8日(日)の夜、3日間に及ぶ”ホノルル フェスティバル”のフィナーレを飾ったは、毎年とても楽しみにしている方も多い日本の『長岡花火』。

ハワイにしては肌寒い夜となったこの日、会場となるワイキキビーチにはグランドパレードから流れ込んだたくさんの観客が、花火が始まる30分以上も前から今か今かと待ちわびていました。
少しでも花火の躍動感を味わおうと、波打ち際ギリギリまでせり出し、空を見上げる方もいらっしゃれば、
各ホテルでは、海に臨む部屋のラナイにたくさんの人が集まり、花火が上がるのを待ち構えていました。

nagaoka01

20時30分、大きな打ち上げ音と一筋の光と共に、“平和への祈り”を込めた花火『白菊』(単発花火)で長岡花火は始まりました。
日米共に戦没者への慰霊、日米友好と世界恒久平和への祈りを込めて三発の白菊を夜空に献花しました。

ワイキキの夜空に大きな華が咲き始めました。海では、打ち上げ用の台船が慎重に位置をキープしながら花火を打ち上げていました。

会場には、イヤホンをする観客も多く見られました。
打ち上がる花火に合わせ、ホノルルのFMラジオ局 “Hawaiian105 KINE“が花火に込められた想い・背景を実況。バックミュージックと共に心に残る経験・感動の後押しがなされました。実況を聴く観客は、花火に対する感覚がより引き込まれているようでした。

かつてのハワイ王国の国家、並びにハワイ州の州歌である「ハワイ・ポノイ」に合わせ、
王族の衣装にも使われた赤や金色を使った花火『日米友好の絆』(スターマイン/連射連発花火)が打ち上がり、偉大なるカメハメハ大王を讃えました。

nagaoka02

nagaoka03

nagaoka04

nagaoka05

また、新潟県中越地震から10年を経て、長岡の復興のシンボル『フェニックス』(スターマイン/連射連発花火)が飛躍を誓いました。こちらは、平原綾香さんの曲「ジュピター」に乗せて打ち上がり、観客は、大盛り上がりとなりました。

nagaoka09

nagaoka06

nagaoka11

そして、ハワイの美しい風景満載の大ヒットシリーズにちなんで名づけられた『HAWAII FIVE-O』(単発花火連続打ち)が、テーマソングに合わせて大きな華を咲かせました。
ゆったりした間隔で放たれる三箇所からの大玉をメインに、さらには長岡市民が愛する『しだれ柳』の乱れ打ちで観客からは大きな歓声が。会場はさらにヒートアップしていきました。

nagaoka15

最後は、『天地人』(スターマイン/連射連発花火)。
ハワイでも大人気、長岡が舞台の大河ドラマ「天地人」の壮大なテーマ曲に合わせたこの花火は、まさに豪華絢爛。

約15分間という短い時間ではありますが、ワイキキの空は、満開の華で明るく彩られました。そしてそれは、今年も多くの方に笑顔と感動を与えました。

 

会場を後にする観客達は、本当に満足そうに感想を語らい合っていました。
また来年の感動を期待していることでしょう。

「慰霊」「復興」「世界平和」という想いが込められた『長岡花火』。
観ている人々に十分伝わったのではないでしょうか。

2015年は終戦70周年の節目の年でもあります。
今年8月14日・15日、パールハーバーにて行われる長岡市とホノルル市が共同で開催する慰霊と平和の式典にて、フィナーレで『長岡花火』を打ち上げます。

平和を願う心は皆共通です。
人種・民族・世代間を超えた平和にかける想いを形にした「長岡花火」は、今後も長くに渡り継続し、世界に感動の共有を生み出して行くことでしょう。