3月12日(土)~3月13日(日)の2日間、ハワイ・コンベンション・センター3階にて在ホノルル日本国総領事館/ホノルル フェスティバル財団共催の映画上映会が行われました。

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今年の上映作品は、全8作品。

■3月12日(土)
・ラーメン侍
・ラーメンより大切なもの~東池袋大勝軒50年の秘密
・二郎は鮨の夢を見る
・武士の献立

■3月13日(日)
・3泊4日5時の鐘
・四十九日のレシピ
・言の葉の庭
・真珠湾に咲く長岡花火

と前年以上にパワーアップしたスペシャルラインナップ。
この映画上映会は、入場無料で楽しめるため、国籍問わず大人から子供まで興味のある作品に多くの観覧者が集まりました。

映画上映会2日目には、茅ヶ崎を舞台に展開される映画「3泊4日5時の鐘」の上映を前に、茅ヶ崎市の服部信明市長を迎え、舞台挨拶がおこなれました。

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この映画は、日本を代表する映画監督、小津安二郎氏が脚本執筆のためかつて定宿とした「茅ヶ崎館」、そして、茅ヶ崎の街を舞台に、今この時代に生きる若者がどんな感覚で生きているのか、その心情を男女7人の恋模様と共にユーモアたっぷりに描いた作品です。

 

「茅ヶ崎館」を舞台にしながら映画を作りたい、茅ヶ崎の街を広く色んな人にお伝えしたい、という新人の三澤監督の想いが作品に凝縮されています。

 

茅ヶ崎の街は、昔は農漁村の街で、住宅などもさほど無かった。でも街が持っている気質・雰囲気は今でも大事にされていて、他から来られる方々を温かく迎える、そういう部分がある意味、ホノルル・ハワイの皆さんと同じ気質だと思います。そこが昔から変わっていないところ。そういったところを描きたいという気持ちも監督にはあったと、服部市長は語ります。

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一昨年、茅ヶ崎市はホノルル市と姉妹都市提携をしましたが、それがどうして茅ヶ崎なの?と疑問に思う方もいるはずです。

今までホノルルと姉妹都市になったところは、何か歴史的な事実があったり、そういったつながりがあるところがほとんどでした。けれども、茅ケ崎はそういうことではなくて、共通の文化・価値観があるということを、この映画を通して感じて頂ければと思います。
今のホノルル市長にもその部分に共感頂いて、姉妹提携をさせてもらいましたとおっしゃっていました。

確かに、銀幕に映し出される茅ヶ崎の風景・雰囲気・人情という部分から、ハワイと同じものを感じ取ることが出来ます。

服部市長と共に写真に写っているのは、茅ケ崎市キャラクターの”烏帽子麻呂(えぼしまろ)”。そして、烏帽子麻呂がかぶっている帽子は、チャイナマンズハットです。チャイナマンズハットとそっくりな岩が、茅ケ崎市にあります。それが烏帽子岩です。
そんな共通点がある所もまた、不思議な縁ですね。

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また、その他の映画も常に満員御礼。

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ハワイと日本の学生同士の交流をドキュメンタリータッチに描いた「真珠湾に咲く長岡花火」では、
交流の大切さについて、皆考え深げに眺めているようでした。

 

また、ハワイでも大人気、日本の文化とも言える”ラーメン”。
「ラーメンより大切なもの~東池袋大勝軒50年の秘密」では、日本の初期のラーメンブーム火付け役であり、今日までラーメン業界を牽引してきたと言っても過言ではない東池袋大勝軒大勝軒の店主が抱える想い・苦労、お客さんの喜ぶ姿、が描かれ、ハワイローカルは興味津々。

 

 

ハワイではあまり見かけることのないボリューム満点の大勝軒のラーメンに、感嘆の声が漏れる一面もありました。

観ることで、行かずして他国の文化を学び、また更なる興味を湧き立たせるも映画の醍醐味。
映画鑑賞自体がある意味、個の異文化交流であり、また、実際に体験する相互異文化交流へのきっかけとなります。

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相手の文化を知り、共に認め合う。そこに平和へのヒントが隠されているはずです。

文化交流のビジョンに賛同し映画上映を実現してくださった在ホノルル日本国総領事館へ感謝致します。